ドラゴンボール深読み白書 > ピッコロ・神様(1) > ネガティブなものは、無理には切り離せない

ピッコロ・神様(1)

ネガティブなものは、無理には切り離せない



世の中を恐怖に陥れたピッコロ大魔王は、神様が昔生み出したものでした。
なぜピッコロ大魔王が生まれたのか?
そして神様と1つになるまでの軌跡はとてもおもしろい教訓を含んでいると感じます。

昔、まだ分裂していない状態の神様(とういうか将来、神様になるナメック星人)は、
神になるために自分の中にある「悪の心」を厳しい修行の末に、
分裂させることに成功します。

その分裂させた純粋な悪が、ピッコロ大魔王となりました。

そこからピッコロ大魔王は、孫悟空との戦いに敗れたのですが、
自分の分身である子供を生み出します。

そのピッコロ大魔王(マジュニア)は、その後、孫悟空と孫御飯に出会い、
少しずつ、悪の心が消えていきました。

そして、セル編でついに神様とピッコロ大魔王は合体します。

mouzuibun.JPG

ここでおもしろいのは、
最初は自分の中にある「悪の心」を無理やり切り離そうとした結果、
その心はより膨れ上がり凶悪な大魔王を生み出すことになりました。

切り離しただけでは、やはり「悪の心」はなくならなかったのです。

しかし、孫悟空たちの「善の心」に触れていく中で、
少しずつその「悪の心」が癒されていったのです。

kisama.JPG

私たちの現実にこの現象を置き換えてみると、「悪」をネガティブなこと。
と考えてもいいと思います。

生活をしている中で、私たちは多くのネガティブな出来事に遭遇するものです。
それは予期せぬ悲惨な出来事であったり、悲しみであったり、悔しさであったり。

よく言われるポジティブ思考は、このようなネガティブなものをポジティブに変えなさい。
といわれています。

しかし、本人がネガティブと考えているものを無理やり
ポジティブに持っていくことは、簡単ではありません。

そんなときに一番恐ろしいのは、ネガティブなものを
昔の神様のように、無理やり切り離そうとすることです。

それをしても、結局、どこかにはそのネガティブな感情は残っていますので、
それらはどんどん知らないところで膨れ上がってしまいます。
そして、いつしか私たち自身をその切り離したはずのネガティブな感情が襲うのです。

ネガティブなものが来ても、それをしっかりと正面から受け止めて、生きていく中で、
少しずつ癒していく、溶かしていくことが大切なのではないでしょうか。

そうすると、いつの日か、
「あ〜、そんなこともあったな」と思える日が来ると思います。

ネガティブなものが来たら、それを切り離して見ないふりをするのではなく、
何が怖いのか、何が嫌なのか、何が心配なのか、
をしっかりと見つめて、向き合ってあげることではないでしょうか。




ドラゴンボールに関する版権は鳥山明氏、バードスタジオ、集英社、フジTV、
東映等にあります。このHPでの画像、データなどの転載は禁止です。
(C)鳥山明・バードスタジオ/集英社・東映アニメーション・BANDAI