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ヤジロベー(3)

飛べない?飛ばない?ヤジロベー



人造人間と孫悟空たちを追いかけて、孫御飯、クリリン、ヤムチャが飛び立つシーン。
ここで、ブルマに責められ、ヤジロベーは、名言を吐きます。

 

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「飛べねえんだよ、オレは・・・・・」

このシーンの発言は、非常におもしろい事を教えてくれます。

ここで私が思うのは、
ヤジロベーは能力がなくて「飛べなかった」わけではなく、
あえて舞空術をマスターしなかったと思うのです。

もし、本気でヤジロベーが、
「舞空術をマスターしたい、もっと強くなりたい!」と思っていたとしたら、
必ずマスターできたはずです。

それだけの能力とそれを達成できる環境が彼にはありました。
孫悟空たちは、みんな飛べるのですから。

しかし、彼は飛べるように努力はしなかったし、より強くなろうとはしませんでした。

それは、このシーンに象徴されるように、
強くて、空を飛べるようになっているヤジロベーなら、
人造人間との戦いに参加しないと、まわりが許さないからです。

「飛べない」といわれて、
「どうも・・・」と返すブルマのように、

「飛べない」人に対して、「飛べ」とは言えないわけです。

だからヤジロベーは、意識していたのか、そうでないかはわかりませんが、
空を飛ぶことをマスターしなかったのだと思います。

彼がなぜ刀を使い、カプセルの飛行艇にのるのか?
なぜあんなに1人だけ太っているのか?

そのあたりの答えは、このへんにあるのだと思います。

それは孫悟空たちほど、コミットできていないヤジロベーの微妙な心理が、
体型にもあらわれているし、素手ではなく刀を使うことにも表現されています。

体を絞り込んで強くなると、いろいろとめんどうなことになる。
そうヤジロベーは、無意識のうちに考えていたのだと思います。

ヤジロベーは、このシーンで「舞空術をマスターしていたらな。」
とは、間違っても思ってはいないと思いますが、

私たちの現実では、「○○したい!」と思っているのに、
なぜか達成できないことがある場合、
そこには、何かそれを拒む深いブレーキがかかっていることがあると思います。

例えば、表面意識は、お金持ちになりたいと思っているのに、
なかなかそれが実現しない場合。

実は、深いところでは、
「お金持は、悪いことをして稼いでいると信じている」とか、
「今いるまわりの友人たちに嫉妬されたくない」とか、

もろもろのブレーキがかかっていることがよくあります。
そして、そのあたりの深層心理に気づけたら、あっという間に願いが叶うものだと思います。

だからこのシーンは、
「飛ばないんだオレは・・・・」が、真実ではないでしょうか?





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