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サタン・ビーデル(2)

孫悟空たちと一般人をつなぐミスターサタン



ミスターサタンが初めて登場するのは、セルゲーム編からです。
このキャラクターの存在、初めは全くわかりませんでした。
なぜいまさらこんな勘違いした人が登場するんだ??

私の頭は?マークが飛び交いました。
彼を通して、鳥山明氏は、何を描きたかったのだろうか?
今回のコラムのテーマです。

最終巻を読み終わって、改めてミスターサタンの存在が
非常に重要なメッセージになっていることに気づきました。

彼は、セル編から登場したわけですが、
登場したときから、孫悟空たちの存在を「トリックだぁ〜」というのが口癖でした。

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彼はごく一般的なレベルで考えると世界一強かったのかもしれませんが、
それはあくまで一般レベルでのこと。
孫悟空たちから見ると、あまりにもレベルが違いすぎるのです。

物語が進むにつれて、孫悟空の仲間たちは、
どんどん強くなっていき、はっきり言って、
常識では考えられないレベルにまで成長してしまいました。

そんな中、一般の人達と孫悟空たちと、
あまりにも常識が違ってしまったといっていいでしょう。

それは、孫御飯が高校に通うときに、
超人的な力がばれないように策を労していることや、
わざわざグレートサイヤマンとかいうヒーローに変身していたことからもわかります。

一般市民が下界だとしたら、孫悟空たちの世界は天界。
まさに天と地の差があったわけです。

そして、このギャップを埋める、橋渡しをするキャラクターが、
まさにミスターサタンだったのです。

これを象徴するエピソードとして、最後のシーンがあります。

べジータの提案で、地球の人間から元気をもらい、元気玉を作って、
それを決め技に魔人ブウを倒すという作戦を決行しました。

しかし、べジータや孫悟空の必死の呼びかけにもかかわらず、
地球の人間は、それを真実だとは思いません。

それは、ある意味しかたのないことかもしれません。

心の中に話しかけることは、普通では不可能なことです。
まったく違う星で、地球のために戦っているなんて言っても信じれません。

そして、そんな中、
べジータと孫悟空が必死で戦っている現場にいたただ1人の普通の人間、
ミスターサタンは、これが「トリック」ではなく、「真実」であることに気づくのです。

 
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※この状況で世界で一番必要な人間は、孫御飯やスーパーゴテンクスでなく、ミスターサタンだった。

普通の人間世界では、世界チャンピィオンとして信頼があったミスターサタンは、
人類に呼びかけます。

孫悟空やべジータの言っていることが「真実」であると。
そして、ミスターサタンの呼びかけによって、元気玉を完成させることができたのです。

こう見ると、ミスターサタンは、ただの裸の王様という役割ではなく、
真実の世界とそれを知らない普通の世界を結ぶ、大切なパイプ役だったのです。

この世の中を取り巻いている真実は、
ある特定の高みにいる人達しか知らないのかもしれません。
私自身は、なんとなくそう思います。
(このあたりは、映画「マトリックス」でも描かれています。)

しかし、その真実を知らせるのは、高みに上りきった人達ではなく、
地上にいる人なのではないでしょうか。

どちらも大切な役割があるのだと思います。

孫悟空とミスターサタンは、天界と地上界の世界チャンピィオンであったことは、
確かかもしれません。

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※ピッコロや孫悟空からも現実世界の世界チャンピィオンと認められています。




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