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サタン・ビーデル(2)

柔軟なビーデル、頑ななミスターサタン



ミスターサタンの娘であるビーデルは、孫御飯と高校の同級生です。そのきっかけから、
少しずつ孫悟空たちの超人的な世界を目の当たりにすることになります。

ここでとてもおもしろいのは、
ビーデルは、父であるミスターサタンより早くに孫悟空たちが真実で、
自分の父が「トリック」だったということに気づきます。

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※すぐにトリックじゃないと気づいたビーデル。実際にパンチをくらっても気づかなかったサタンとはえらい違いです。



子供にとっては、親が信じている世界を疑うことは簡単ではありません。
両親の信じた世界が、子供が信じる世界にそのままなるからです。

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※「気」の力を「トリック」と表現するビーデル。やはり親の影響はすごいです。



そのため、ビーデルも孫御飯と会った頃は、
本気で自分の父親がセルを倒したと思っていました。

しかし、彼女は、天下一武道会をきっかけに、
セルを倒したのは、父ではなく、孫御飯たちであることを確信します。

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これは、目の前でセルを倒した孫御飯たちを見ていながら、
実際にセルにパンチをくらっていながらも、
今ひとつ「真実」だと確信していなかった、ミスターサタンとは大きな違いです。

この理由は、ミスターサタンよりビーデルの方が強く、
孫御飯たちに近かったということもあるかもしれませんが、

もう1つは、
やはり女性の子供というのは、一番頭が柔軟であるという理由もあると思います。
(映画「千と千尋の神隠し」でもこのあたりは表現されています。)

何かの変化があったときに、まず一番初めに対応できるのは、
女性の子供、それから大人の女性と子供の男性。
そして最後に変化するのが、大人の男性。

これを象徴するコマとして、トランクスが突然未来からやってきた時の、
シーンでも見られます。

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※まだ正体のわからないトランクスからのドリンクに、ブルマと孫御飯は何の躊躇もなく手に取ります。
その後、大人の男性の中ではまだ柔軟なクリリンが手に取り、結局この3人だけしか飲みません。


どうしても大人の男性というのは、
「○○であるべき」とか「○○に違いない」などの思い込み、
信じ込みなどが非常に強く、自分を変えようとしません。

ビーデルの柔軟性とミスターサタンの頑なさ。
ここにも人間の真理が垣間見えます。





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