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人造人間・魔人ブウ(1)

「無駄の効用」を知っている人造人間17号



人造人間17号は、孫悟空を殺しにいくのに車を使って向かいます。
彼らの能力があれば自分で飛んでいけば数分でつけるのに車を使います。

「車でいこう!」という17号に対して、
18号は、「わざわざ車でいくなんて無駄なこと」と言い返します。

そこで、さらに17号は、「その無駄が楽しいんじゃないか」と言うのです。
このシーン、私には結構大きなインパクトがありました。

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※歩きではなく、自動車というのもいいですね。
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※18号!わかってないね〜。


よくよく考えてみれば、人生と言うのは、「効率」だけを考えて生きていては、
とても退屈な人生になると思うからです。

人造人間は自分で飛んでいけば、確かに一瞬で孫悟空のところに行けるでしょう。
しかし、それで孫悟空を倒してしまったら、彼らは目標を失うわけです。
また新たな目標を考えて進まなくてはいけません。

よくスポーツの世界などにあるのが、目標達成中毒になってしまうことです。
とにかく常に何かの目標を追いかけていなければ、退屈で死んでしまう。
というような人です。

車で行くことは非効率で確かに効率重視で考えると、「無駄」なことです。
しかし、人生は効率だけが全てではありません。

最近はスローフードなんて言葉が流行っていますが、
今までのファーストフード文化に逆流する新たな価値観です。

ファーストフードは確かに急いでいる時には便利です。
しかし、このような食事では、
食事を楽しむという時間を人生からなくしてしまうようなものです。

ゆっくり景色をみながら、落ち着いて食べることは、非効率ですが、
とても人生に彩を加えてくれる楽しい時間の1つです。

そう考えると、17号の「無駄」の意味を知っている価値観と言うのは、
18号の「効率主義」の価値観の次の段階にいっているのだと感じます。

これからの日本もスローライフなんて言葉もでてきていますし、
どんどんこのような方向に人の心が移っている気がします。

目標を追いかけながらも、
そのプロセスを楽しむ生き方が楽しいのではないでしょうか。




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