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孫悟空(7)

「亀」マークから「悟」へ、進化する孫悟空。



孫悟空の服装、ユニフォームといえば、なんと言っても赤の道着です。
この道着に付いているマークをじっくり観察すると、非常におもしろい事がわかります。

最初にこの道着を着たのは、天下一武道会に初めて出場した時で、
亀仙人から「亀」マークのものをもらいます。

それからしばらくして、神様との出会いがあり、
3回目の天下一武道会では、背マークのみが「神」になっていますが、
ラディツ襲来の時には、また「亀」マークに戻っていますので、
基本的には、ドラゴンボールZに入るまでは、ずっと「亀」マークでした。

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※ラディツ襲来でピッコロと共に戦った時は、まだ「亀」マーク。


そして、界王様の下で修行を終え、べジータを倒すために地球に向かう時には、
「界王」マークへと変わります。

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※この時、孫悟空は、まだ「亀」マークに少し未練をもっています。


そして道着のマーク、最終形態は、孫悟空が地球から超重力の宇宙船で
修行をしながら到着したナメック星で見られます。
この時、マークは「悟」に変わっています。

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※この時は、前も後ろも「悟」マークに統一されています。

もちろんこれは、孫悟空の「悟」であると考えられますが、
この道着は、フリーザと戦うためにナメック星に行く孫悟空のために、
界王さまがプレゼントしたものです。
孫悟空が自分で作ったものではありません。

亀仙人、神様、界王さまと、それぞれの師匠(メンター)から修行を受け、
師匠(メンター)自身をも超えていった孫悟空の進化の軌跡が
ここにも表現されています。

そして、最終的には、「守・破・離」の法則通り、
「離」、自分の技を確立して進んでいる孫悟空ということで、
「悟」というマークで終わっています。

亀仙人の下で修行することから始めたという点では、
クリリンやヤムチャも孫悟空と同じです。
同じように赤の道着を与えられ、3人は最後までこの道着を着続けました。

しかし、ここでおもしろいのは、クリリンもヤムチャにしても、
最後まで「亀」マークで終わります。

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※セルゲームの時も、いまだに「亀」マークのクリリン。
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※ヤムチャもやっぱり堂々と「亀」マークで、ミニセルにボコボコ状態。

物語の初め、クリリン、ヤムチャは、孫悟空のライバルであったのですが、
物語の後半では、かなりの実力の差を付けられてしまいます。
もちろん、地球人と戦闘民族サイヤ人なので、もともとの素質が違うので、
仕方ないといえば仕方ないのですが、、、、

師匠(メンター)を、飛び石を飛ぶように軽やかに、超えていった孫悟空に対して、
最後まで「亀」マークにこだわった彼らとの違いが、
圧倒的な実力の差になったのかもしれません。

クリリンもヤムチャにしても、セルゲームの頃は、既に師匠(メンター)である
亀仙人をはるかに超えていたはずです。

彼らが「栗」や「飲茶」などのマークにする勇気があったなら、
孫悟空やべジータのように限界を超えていくことをやめなかったのかも知れません。

このセルゲームの後、クリリンは髪を伸ばし、
ヤムチャは、ブランドのスーツを身につけ始めます。

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※セルゲームの孫悟空は、マーク自体がなくなります。もう「孫悟空」をも超えて
何者にも縛られず高みへと進化するという気概を感じます。

上記は、35巻の扉ページですが、
このような象徴的な絵を描かれているところを見ると、少なからず上記のような
進化する孫悟空を意識されていたと思います。




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