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孫悟空(7)

ワクワク・ドキドキ・今を生きる孫悟空の生き方



孫悟空の生き方を象徴する場面に、孫悟空の仙豆の与え方があります。

べジータ襲来の時、孫悟空はカリン様から2粒の仙豆をもらいます。
その2粒のうち1つは自身に、そしてもう1つは、クリリンと孫御飯に与えます。

クリリンとしては、自分を回復させてもらうより、
孫悟空の体力がなくなった時を考えて、残しておくようにすすめます。

しかし、孫悟空は「いらないなら、捨てるぞ」
と言って、クリリンと孫御飯に与えます。

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もし自分だったらどう判断するか?
を考えたら、やはりクリリンと同じ発想をするのではないかと思いました。

クリリンや孫御飯より圧倒的に強い孫悟空が、
後々回復できた方がトータルで考えたら有利だろう。

しかし、孫悟空はそうは考えません。
そんな先のことを考えて行動しません。

とにかく今、目の前に苦しんでいる仲間がいて、
自分が助けられるのに、見殺しにはできない。
それだけだったのだと思います。

もう1つのシーンは、ギニュー特選隊と戦う場面です。
3つの仙豆を持っていた孫悟空は、1つはクリリン。2つめは、孫御飯。
そして3つ目を、べジータに与えます。

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ここでもクリリンは、その孫悟空の仙豆の与え方にクレームをつけます。

なぜ、べジータにまで与えるのか?
という突っ込みをいれるのです。

クリリンは、「べジータにも一緒に戦ってもらうためか?」と聞きますが、
孫悟空は「そんなんじゃねえよ」と答えます。

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ここでのクリリンの考え方は、非常に当然な反応だと思います。

しかし、孫悟空はそんな計算はしていません。
べジータが自分たちと戦ってくれるかどうかではありません。

単純にクリリンや孫御飯を助けてくれたことに対するお礼。
(クリリンはグルドの超能力でもう少しで死ぬところでした。)

さらには、べジータとは決着をつけたいから死んでもらっては困る。
この2点だけしか頭にはなかったと思います。

もしここで孫悟空が過去にしばられていたとしたら、
当然、べジータに対する恨みがあるので、仙豆は与えなかったでしょう。
地球の仲間は彼らに殺されたわけですから。

そして、もし孫悟空が未来にしばられていたとしたら、
クリリンが言うような考え方で、べジータに仙豆を与えたでしょう。

しかし、孫悟空はそのどちらでもありません。

ただ単純に現在の現状から判断して、
仙豆を与えるか、与えないかの、決着をつけているだけなのです。

ですから、ここでべジータが加勢してくれなくても、
それはそれで仕方がないと思っています。
べジータに裏切られたとも思いません。
(実際この場面でべジータは逃げます。笑)

結果的にはべジータを生かした孫悟空の判断は、
将来、非常に良い方向へといきます。

べジータがいなければ魔人ブウは倒せませんでした。
しかしもちろんそんな遠い未来のことなど、孫悟空は考えもしていません。

打算抜きに、その時々で後悔のない選択をしていくのが孫悟空の生き方です。




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