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孫悟飯・孫悟天(3)

親の期待に生きる孫御飯の生き方



孫御飯はセルを倒した後、高校に通いだします。
魔人ブウを倒した後には、学者になります。

学者になる。というのは、孫御飯の夢だったのは下記のコマからもわかります。

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※4歳の子供が、学者はえらくて、武道家がえらくない、なんて判断は普通はできません。完全にチチの価値観をそのまま受け継いでいます。



しかし私はこれに非常に疑問を感じます。
「孫御飯は本当に学者になりたかったのかなあ??」

なぜなら、まだ4歳の子供がそもそも学者という職業を
知っていることがおかしいです。

それに、学者になる人というのは、学者を目指して成っているのではなく、
何かの分野が好きで、それを徹底的に極めた人が結果として学者という
肩書きになるのだと思うからです。

「えらい学者になりたい」学者という肩書きだけを言う孫御飯に、
何か違和感を、感じてしまいます。

恐らく孫御飯が学者になったのは、本人の意思ではなく、
母親であるチチの意思だったと思います。

実際にチチは、孫御飯を学者にさせようと思っています。

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※チチも孫悟空も押し付けるのはよくないですね。孫御飯が何をしたいかが大切です。

この現象はとても怖いなと思います。
孫御飯は、長男であり、とてもまじめで良い子です。

それははっきりいって孫悟空より良い子です。
孫悟空は結構自分の好き勝手生きていますから。

そんなまじめな孫御飯は、拳法を否定していたチチを押さえて、強くなっていきました。
しかし世の中が平和になり、強くなる必要がなくなった孫御飯は、
今度は母親の期待に答えようと生きるのです。

それが学者になることです。

長男というのは結構こういうタイプが多い気がします。
自分で人生を決めるのではなく、親の期待に沿う生き方を選ぶのです。

で、この反動が、通常、下の子に現れます。

下の子は、けっこう自由に生きようとします。
孫悟天もそんな感じでしょう。

孫御飯が親の期待にこたえて生きているので、
チチもそこまで孫悟天に期待をかけません。
期待をかけるエネルギーもないのです。

親の期待と自分らしさが一致しているなら、それでいいと思います。
しかし、学者になった孫御飯はどう見てもイキイキしていません。
とても主役をはれるようなタイプではありません。

魔人ブウ編からは、孫御飯を主役にもってこようとしたのですが、
最終的にはやはり孫悟空に戻ったのもこのあたりが理由ではないでしょうか。

孫悟空のように自分のやりたいことを、毎日楽しくワクワク生きている人に、
人は惹かれるものだと思います。

学者になった孫御飯には魅力を感じないのは、私だけでしょうか。

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※なんかスカッと楽しそうに生きていないように私には見えます。あまり魅力を感じないキャラです。




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