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孫悟飯・孫悟天(3)

「楽しいからやる」世代間ギャップを象徴する孫悟天



孫悟空、孫御飯、孫悟天とそれぞれの幼少期を見ると、
彼らの修行へのスタンスがとても違うのがおもしろいです。

孫悟空は師匠である亀仙人に修行を教わります。
クリリンと共に、とても地味な修行にも関わらず素直にやっています。
文句1つ言いません。

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※修行の意図も聞かされず修行をする2人。でも素直にやり通します。


孫御飯はピッコロにしごいてもらうのですが、
けっこう文句を言いながらぶつぶつ修行します。
孫悟空と違い、理論を教えてあげないと納得しないタイプでもあります。

それでもまだまだ素直に修行に取り組むところは孫悟空と同じです。
しかし、感情が高ぶらないと力を出せないなどの部分は、
どちらかというと孫悟天やトランクスに似ています。

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※孫悟空の教え方は非常に丁寧で具体的ですが、孫御飯はけっこう文句が多いです。


孫悟天やトランクスというのは、孫御飯とはまた少しタイプが違います。

彼らは一般的にいう「修行=厳しい」という概念はあまりなく、
なんでも「楽しいからやる」というような気軽なキャラクターになります。

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※魔人ブウの話を聞いても大変だと思わずに、おもしろそうと言う2人。ビーデルとの世代間ギャップが明るみになります。


このそれぞれのキャラクターの違いは、
そのまま現代っ子と呼ばれる子供たちの価値観にスライドできる気がします。

昔は、孫悟空のようにとにかく師匠の言うことを、
素直に言われたとおりにやる子供が多かったでしょう。

しかし今は、
「楽しいからやる、楽しくないことはしたくない」
という孫悟天やトランクスのようなタイプが多くなっている気がします。

どことなく緊張感がないのもその特徴でしょう。
彼らは地球人が全滅していても、非常に緊張感のない戦いができるのです。

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※もうピッコロには理解不能なゴテンクスです。孫御飯の方がまだ扱いやすかったはずです。


どちらが良くて、どちらが悪いということでもないと思います。
孫悟空のような素直さも大切だし、
孫悟天たちのような気軽さや人生に対するグリップの柔らかさも大切だと思うからです。




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